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境野米子の自然暮らし

築150年の茅葺きの古民家を修復し、暮らしはじめて16年。おいしい水が湧き、囲炉裏があって、四季折々の恵みにあふれる暮らしを楽しんでいます。

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バックグラウンド放射線量について

バックグラウンド放射線量について

 我が家の放射線量が高いのは、阿武隈山系の花崗岩山地によるので、通常の倍程度の放射能汚染ではないかと教えられ、大喜びしましたが、では福島市や郡山市の放射線量が高いのも、阿武隈山系の花崗岩山地によるものではないか
と質問したところ、「計測命」の友人、二瓶氏から下記のような答えがきました。
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 これについては、若干いくつか議論がありまして、親友の河野直践等のように、
(1) 今回の事故前でも少しずつ放射性物質が漏れていたのではないか?
という懐疑論者もいます。また、同じ花崗岩山地の山口県カルスト台地でも0.1オーバーの放射線量が計測されていますので、
(2) 風化花崗岩山地での高い放射線量である。
という議論(これが圧倒的に多い。)もあります。私はこれに依拠しています。あとは継続技術の問題になるのですが、
(3) 福島県のモニタリングポストで、二瓶が持っている簡易線量計の校正を行わなければ、単純比較はできない。
というものです。ただ、私の愛用機Radalert100は地表近く(地上高1m未満)ではβ線を拾ってしまうとは言え、2007年8月に校正処理を受けているので、私が阿武隈山地でのバックグラウンド放射線量0.15~0.25μSv/hrはそれほど妥当性を欠くものではないと思っています。
 ですから、何をバックグラウンドとして信じるか、ということにもなりますが、私は私の線量計の数値を信じます。これで簡易計測しても東京都区部でも、郡山市東部の酒造会社のほ場でも公的機関が計測した数値とそれほど乖離した数値が出ていないからです。
 そういった蓋然性をもとに、福島県民には「正確なデータをもとに放射線を正しく怖がる」姿勢が求められているとも思います。我田引水になりますが、よってガイガーカウンターを購入して線量を単純に計測するだけでなく、(住民として)その正しい使い方も身につける必要があるのです。

 これを踏まえたうえで、福島市及び郡山市等の中通りホットスポットを考察するに、私は花崗岩山地であることの要因ではないと思います。

 以下、私的推測。
 3月14日の福島第一3号炉の爆発により飛び出した放射性物質のは冬の西風と双葉断層の崖に阻まれ、多くは太平洋に拡散しましたが、浜風特有の「凪」の瞬間を経て、東風になった後、双葉断層のほころびとも言える「高瀬川渓谷」に沿って、断熱圧縮され、放射性プルームの「雲」となりました。その雲は浪江町津島を経て、阿武隈山地の飯舘村境を越え、川俣町、伊達市等に下っていきました。その際、降雨あるいは降雪により放射性物質の多くがこれらの町村に落ちてしまいましたが、その残りは遅くとも3月16日までには福島市まで達したと思います。
 その後、3月15日から3月17日までは福島市から南に向かって北風が吹いていたはずです。それに乗って、二本松市、本宮町、郡山市に放射性物質が降下した。
 私が郡山市がかなり高い放射線量になっているのを愛機Radalert100で確認したのは3月17日のことです。(3月15,16日は県北の事務所に詰めていた同僚に貸していたため。)
 3月17日、福島市(県庁前バス停)では地面から70cm上で約30μSv/hr、高速バス中18:30~19:40)約4~7μSv/h、郡山市内(19:40~20:00)では歩行中約10~17μSv/hrありました。この時点での計測技術には多少の問題はありましたが、それでもなお福島市も郡山市もかなりの高線量になっていました。私はその日の勤務先である郡山合同庁舎から自転車に乗り、霙が降る夜半に泣きながら実家に戻った記憶があります。愛機Radalertは警告音を「SF映画並みに」鳴らしていました。そして、自分の家族を翌日名古屋に疎開させることを決断しました。
 その後、放射性ヨウ素の半減期を経て、現在の放射性セシウム主体の放射線量によって、現在の中通り地区のホットスポットは形成された。若干ムラがあるのは、おそらく3月15日~3/17日の断熱膨張や降雨・降雪に地域によってはムラがあったから。
 以上が私の推論です。専門家ではないので、間違っているかもしれませんが、このように推論すれば同じ郡山市でも東部の阿武隈山地側が低線量地域になっていることも説明できます。県のメッシュ調査の結果も私の推論を後押ししています。
 福島市、伊達市、郡山市のホットスポットは花崗岩山地による寄与(?!)よりも、やはり放射性プルームの降下によるほうが圧倒的に大きいと私は思います。
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