菜の花プロジェクトについて
小出;はい。植物の体に蓄積します。
(じゃあ例えばヒマワリの種って、食べたりしますでしょ? ひまわりの種を食べたらその人は内部被ばくするんですか?)
小出:そうです。種のまま食べてはいけません。
(どうしたらいいんですか?)
小出:例えばそのウクライナというところでチェルノブイリの原子力発電所の事故のあと、菜の花プロジェクトというのをやってきました。それはどうするかというと菜の花を汚染した土地に植えるのですよね。そうすると菜の花に汚染したセシウム等が吸い上げられて菜の花として大きくなっていくのですが、それを集めてですね菜種油を絞ります。絞るとセシウムは油の方には来ないのです。そしてその油を使って、ディーゼルエンジンを動かしてようするにバイオディーゼルにするというそういう試みをしているのです。もちろんセシウム自身はもちろんなくなるわけではありませんので、あぶらのほうにはこないけれども、いわゆる菜の花の殆どの部分に残っているというそういう状態なのですね。
(その残っている菜の花はどうするんですか?)
小出:放射能をもったごみになってしまいます。
(放射性廃棄物に菜の花はならざるを得ない。じゃあそのまま土に帰すということは出来ないということですか?)
小出:もちろん帰してはいけなくて、また別の場所に処分をしなくてはいけなくなります。ただし土壌の中から菜の花が吸い上げられるという、まあ割合ですね。それはほんとに微々たるものであって、土壌の改良にも殆ど役に立たないと私は思います。(私は菜の花やひまわりで土壌改良がドンドン進むんだとばかり思ってました)
小出:はい。皆さんそう思ってられると思いますけれども結局菜の花プロジェクトも私はダメだと思うし、ひまわりを植えたところでダメですし、ひまわりを植えて種を食べるなんてことはもちろんしてはいけません。(その種をもう一回植えたらまたその土壌は汚染される?)
小出:放射能自身はどんなことやってもなくなりませんのでどっかに移動するということはありますけれども、決してなくなりませんし、菜の花を植えたらば結局菜の花が放射能のごみになります。
(近藤;先生なくならないということ事態がね原子力発電というものの矛盾を生んでるわけですよね。)
小出:そうです仰るとおりです。
(近藤:廃棄物をどう処理したらいいんかということが結論としてでてないものをよう認めましたね?)
小出:昔から原子力発電所というものはトイレのないマンションだと言われてきたわけですけれども、それを承知の上でここまできてしまったわけですよね。
(近藤:そうかトイレのないマンションですか)
小出:はい。
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