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境野米子の自然暮らし

築150年の茅葺きの古民家を修復し、暮らしはじめて16年。おいしい水が湧き、囲炉裏があって、四季折々の恵みにあふれる暮らしを楽しんでいます。

2011年06月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年08月

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稲藁汚染、稲作の現場から検証

稲藁汚染、稲作の現場から検証

牛肉のセシウム汚染が大問題になっている。
原因は餌として与えられた汚染された稲藁である。

問題はその稲藁の汚染レベルである。宮城県内でさえ場所によって稲藁1kgあたり50万ベクレル超の汚染である。
では、何故にそれほど高濃度の汚染が広がったのか?それを稲作の現場サイドから検証してみよう。
稲藁の高濃度汚染についてさまざまな専門家からの理由付けがあるようだが、いかんせん現場を知らない専門家が見当外れのご託宣をならべているようだ。
例えば、放射能拡散以後、稲藁を集めるときに土をこそげ取った可能性があるとか、ホットスポット的に稲藁に落ちたとか、またまた稲藁が乾燥していて軽いので重量あたりの汚染濃度が高くなるとか、表面積が広くて付着しやすいなどなど。
えらい先生たちは田圃に稲藁がどのような状態であったのかなどをまったく知らないようだ。

まず、田圃から米を収穫するときは米収穫に特化したコンバインなる農業機械を使用する。コンバインは稲を根元から刈り取り、稲の上部の籾を脱穀しながら下部の稲藁を田圃に平均的に撒き散らしながら刈り進む。稲藁は田圃の上に撒き散らされて天日乾燥され、後日専用の藁を集める機械で集められる。普通はその作業は収穫した年に行われるのだが作業の進度具合とか収穫以後の天候の推移により、年明けまで持ち越されることもある。
今回の高濃度汚染の稲藁はあの水素爆発による汚染以降に集められた稲藁であった。
汚染される以前ににおいてすでに稲藁は乾燥状態であった。
その乾燥した稲藁は10a(1000?)あたり500kgが平均的な量である。つまり500g/?である。
この説明の時点でわかると思うが、1kgの稲藁は2?の面積の中に散らばっている。
さらに、散らばった稲藁の間から田圃の地面は見えないほどに散らばっているのだ。稲藁はほとんど田圃の地表面を覆いつくしているのである。

簡単に言えば田圃の汚染レベルをベクレル/kgからベクレル/?単位に直してやれば稲藁の汚染レベルは1kgあたり2?分のベクレル/?そのままである。つまり2×nベクレル/?となる。
ここ、福島県伊達市での田んぼ土壌汚染レベルは福島県に問い合わせるとすぐに教えてもらえた。高いところで4000ベクレル/kg から低いところで1300ベクレル/kgとのことだった。国の基準によれば田圃の汚染レベルが5000ベクレルを超えていればその年の稲の作付けはご遠慮願いますとのお達しである。

農地の汚染は農地土壌をベクレル/kgで表している。その計測法は直径5cmの円筒形状の筒を地面に差し込んで深さ15cmまでの土壌を試料として取り出し、土壌1kgあたりのベクレル数を計測するとのことだった。その場合に土壌の比重を1として1000cc分の土壌のベクレル数を計測する。
さて、その場合に1000cc分の土壌は深さが15cmなら地表面の面積はいくらか?
    S=1000/15 の式が成り立つ 結果66.66666平方cmである。
つまり、66.67平方cmに降り注いだ放射性物質のベクレル数が土壌1kgあたりのベクレル数ということになる。
それを1?当たりの汚染に直してやるには  10000(c?)/66.67(c?)=149.99となり、kgベクレルを150倍すれば?ベクレルに換算できた事になるはず。
ここで確認しておくが、稲藁1kgはほぼ2?に散らばっているので、2?分の汚染レベルである。
結果として、伊達市の高濃度汚染田圃土壌4000ベクレル/kgの田圃に残された稲藁をあの日以降に集めれば4000×150×2(?分)=1200000(120万)ベクレル/kgの汚染となる。
さらに低濃度汚染の1300ベクレル/kgなら390000ベクレル/kgの汚染稲藁となる。

この程度の汚染レベルは福島県のみならず各県に広がっていると考えられるのだ。
また、乾燥した稲藁が他の農産物などと比べても汚染濃度が高いのは稲藁の塩基置換容量が高いのではないかと思われる。
それ故、プラスの電荷をもつセシウムなどはがっちりと稲藁に取り込まれてしまい雨にあたっても抜けないのではないだろうか
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ブログ読者、M氏のコメントです。この汚染されたワラからセシウムを取り除くためには、どうしたらいいでしょうか?素人考えでは、塩基置換容量の高さを利用して、置換可能な無機質の溶液をシャワーするのはいかがでしょうか。
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