境野米子の自然暮らし

築150年の茅葺きの古民家を修復し、暮らしはじめて16年。おいしい水が湧き、囲炉裏があって、四季折々の恵みにあふれる暮らしを楽しんでいます。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

福島県の子ども59人で甲状腺がんやその疑い


福島の子のがん、被曝との関連は結論出ず 専門家会議

2013年12月21日23時48分

 【朝日、野瀬輝彦、大岩ゆり】福島県の子ども59人で甲状腺がんやその疑いが見つかったことについて、環境省と福島県は21日、専門家の意見交換会を開いた。東京電力福島第一原発事故による被曝(ひばく)の影響が現時点で現れていることを否定する意見が多く出た一方で、「被曝による多発」を疑う指摘も出された。県などは今後の検査結果も分析して、被曝との関係を詳しく調べる方針だ。

 甲状腺検査は事故当時18歳以下を対象に行われ、9月30日現在で約23万9千人のうち59人ががんやがんの疑いと診断された。うち1人は良性だった。

 検査を行っている県立医大の鈴木真一教授(甲状腺外科)は、これまでに見つかったがんやがん疑い例について「被曝の影響とは考えられない」と話した。その根拠について「がんが見つかった子どもの年齢分布も10代後半が多く、若年齢が多いチェルノブイリとは異なる」などと説明した。

 これに対し、岡山大の津田敏秀教授(疫学)は、国内のがん登録の結果から、10代後半~20代前半の甲状腺がんの年間推計発生率は、「平均(1975~08年)は100万人当たり5~11人」と指摘。その上で「福島の子どもの甲状腺がんの発生は数倍~数十倍高く、多発と言える。今後さらに増える可能性もあり、今のうちに対策をとるべきだ」と主張した。

 津田さんの指摘に対して、県立医大の大平哲也教授(疫学)らから、福島の検査と「がん登録」と比較をするのは、科学的に不適切などと批判が出た。がん登録で集計されるがんは主に、症状が出てから受診して見つかったものだが、福島の検査は、無症状の子どもを網羅的に調べており、より早期に多く見つかる傾向があるからだ。

 郡山市医師会理事で小児科医の太神和広医師は「県外の子どもに大規模な甲状腺の検査をして比較すべきだ。そうすれば1年以内に科学的な結論が出る」と訴えた。環境省は、長崎や青森の子どもの甲状腺検査を行ったが、対象は4500人だけで、これまで、がんは見つかっていない。
*****************
本当の専門家なら、
先ず県外の子どもに大規模な甲状腺の検査をして比較し、結論を出すのが普通でしょ。
それを、今の時点で「被曝(ひばく)の影響が現時点で現れていることを否定する意見が多く出た」
なんて、信じられない。
その人たちが、福島県人で、こうした検査、調査を実施している人たちなのですから、
余計に不安になります。


スポンサーサイト

| ┗放射能汚染 | 06:33 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

はじめまして

境野様
はじめまして。IKAと申します。
境野さんのブログは時おり読ませていただいています。

今回はちょっと「?」って感じたもので、不躾で申し訳ありませんがコメントさせてもらいます。

境野さんは
>今の時点で「被曝(ひばく)の影響が現時点で現れていることを否 定する意見が多く出た」 なんて、信じられない。

とおっしゃいましたが、なぜ信じられないのか、理由がちょっとわかりません。

>本当の専門家なら、 先ず県外の子どもに大規模な甲状腺の検査をして比較し、結論を出すのが普 通でしょ。

の部分が「理由」かもしれませんが、記事にもあるように「青森、山梨、長崎で福島と同じ基準で調査され、大きな差は見られなかった」事実がありますし、もしこの調査が「信頼性に欠ける」とお思いなら具体的に信頼性に欠ける部分を指摘するべきではないでしょうか。
(福島と比べて調査規模の違いはありますが、4500人の調査規模であれば、統計的に信頼性があるデータは出せると考えています…統計に詳しい訳ではありませんが)

また、チェルノブイリのデータや、それと比較した福島での被曝データを見ると「被曝(ひばく)の影響が現時点で現れていることを否 定する意見が多く出た」事は意外でもなんでもないと私は思うのですが…。

>その人たちが、福島県人で、こうした検査、調査を実施している人たちなの ですから、

「その人たち」が「何をしているのか、そして何をしていないのか」を検証抜きで批判することは適切とは思いません。
境野さんは「その人たち」が「どのようなデータに基づいて、どのような検査、調査をされているのか」をご存知なのでしょうか。

>余計に不安になります。

「不安になる」前に調べてみればいいと思います。

| IKA | 2013/12/25 13:07 | URL | ≫ EDIT

Re: はじめまして

IKA様
丁寧なコメント、ありがとうございました。
先ず、福島では、爆発当初に何も知らされず、家の中ではなく外にいたりして無防備に放射性物質を浴びた人たち、子どもたちがいたことを、考えてください。
またチェルノブイリと広島・長崎の被曝影響は異なっているわけですから、福島の場合に、まったくチェルノブイリと同じ甲状腺がんの発症だけを想定するのではなく、もう少し体全体の健康状態を長期にわたって管理していくとする方向がほしい、と思えています。
そうに考えたときに、ホールボディカウンターの値だけでなく、尿や血液や、その他指標となるデーターをも管理していくことが望ましいと思えています。
そうした意味で、早くに結論を出すのではなく、時間はかかっても、地道に一人ひとりの健康状態に寄り添って
データーを積み上げていくような健康管理をお願いしたいのです。
いかがでしょうか。



| Sakaino Komeko | 2013/12/26 12:10 | URL |

ありがとうございます

境野様
ご返事ありがとうございます。
確かに原発事故直後は情報が錯綜していましたし、こちらにもろくに知識がありませんでしたから、放射性物質を必要以上に浴びてしまった、ということはあったと思います。
だからこそ、より正確な情報を探し、正しい知識を身につける必要があるんだと思います。
本当に心配であれば、「不安にかられている」よりも「調べて、学んで、正しい対処をする」事をするべきではないでしょうか。
3年近く経った今では、様々な調査で被曝量は算出されています(推測もありますが)。

一例
http://togetter.com/li/559216
または
http://togetter.com/li/327396

放射線による人体への影響では広島、長崎、チェルノブイリ等があります。もちろんこれらは福島とは様々な点で違いますが、また参考になる点も多いかとおもいます。
ただ、単純に「広島、長崎ではこうなった」「チェルノブイリではこんな影響があった」というだけでは単なるデマになりますから、「それらとの差…放射線量、被曝量、地形、地質、風土、文化、社会背景といった違い」を十分に考慮、配慮して考えなくてはいけないとは思います。

一例として
http://togetter.com/li/478347

「甲状腺がんに偏った検査、調査」という点ではその通りだと思います。放射線による確率的影響のリスクは「全がん」ですし。
ただ、がん増加は数年では影響見えてこないので、チェルノブイリの経験から「早くから出る影響→甲状腺がん」に注目が集まっているのかもしれませんね。
福島県民健康管理調査では、おっしゃるように幅広く、長期にわたる健康調査を続けるようです。

http://fukushima-mimamori.jp/

| IKA | 2013/12/27 23:55 | URL | ≫ EDIT

ありがとうございます

申し訳ありません、続けます。

がん以外の疾病については、先にあげた県民健康管理調査ではこのように考えているようです。

http://fukushima-mimamori.jp/qanda/outline/000031.html
>Q.放射性物質によるがん以外の疾病、例えば、心臓疾 患、血液疾患、糖尿病、感染症等の誘発の可能性は? また、それに備えた調査は行わないのですか?

>A.原爆被爆者、チェルノブイリ原発事故作業者、核施設作業者の疫学調査などから、被ばくによって心疾患や脳血管疾患が生じることが知られています。しかし、これらはすべて、500mSv以上の中高線量域での障害です。今回の福島第一原発事故によって一般の方々が受ける被ばく線量はそれよりも非常に低線量域での被ばくですので、放射線による心疾患や脳血管疾患が起きるレベルとは考えられません(こちらの質問 の回答も参考にしてください)。
そのため別途調査を行うことは、意義が少ないと考えられます。ただし、多くの方々が基本調査にご回答いただき、十分な審査とセキュリティ保持環境のもと、上で述べられているような様々な疾患にかかわるデータと連絡が取れる状況が将来実現すれば、これらがん以外の疾患についても、別途調査を行わなくても検討できる可能性は残されています。

また、尿検査についてはこちらが参考になります

http://togetter.com/li/511840
または
http://radi-info.com/q-1784/

尿検査とWBCについてはそれぞれ一長一短があるようですが、現状WBCの検査態勢が整っている状態であれば、尿検査の負担をしてまで検査をするベネフィットは少ないように思います。

また、血液検査に関しては乳幼児まで行うベネフィットを感じません。どちらかと言えば「採血の負担」によるリスクの方が高いように思います。


| IKA | 2013/12/28 00:15 | URL | ≫ EDIT

IKA様
詳しい情報を感謝申し上げます。知らなかった情報がたくさんあり、勉強させてもらいました。もっと多くの方たちに、これは知らせたいですね。
とはいうものの、少しだけ私の考えも言わせてください。私が暮らしている場所は、飯館に近く川俣町と近接する山間部、ご近所の皆さんは、ほぼ自給的な暮らしをしています。我が家も、山菜、梅、柿、イチジク、栗など、多くのものを買わないで「採る」「作る」暮らしです。2年以上もたち、セシウムは畑の作物はかなり低く、食べられると思えていますが、いまだに裏山の椎茸は600㏃ですし、梅も栗も高い値が出ています。セシウムの影響はチェルノブイリでも26年たっても続くわけで、私たちの暮らしも、数十年(もう生きていない)たっても相変わらず「測定して食べる」のかと思います。また除染が終わったのですが、裏山の除染はしてもらえないので、除染した畑の山側はとても高く、1メートルの空間線量で1㏃程度です(つい最近)。新しい年に、山の汚染の測定をしなければと思っているところです。畑も作ったものが安全かどうか・・・これからです。
市販のものは安全、安心でも、私たちのような暮らしをしているものの安全は、まだまだ。ベラルーシでも、こどものホールボディカウンターの数値が高い子は、こうした自給の暮らしをしている子どもたちです。しかし、ベラルーシでは、こうした子どもの健康管理は、保養施設で頭の先から足の先まで健康状態を把握し、アレルギーや咽喉の異常についても、治療、療養をさせています。福島でも、「大丈夫」ではなく、長期にわたって、少数者の健康管理をお願いしたいものです。指標になる検査は、尿や血液は、少量でもできる方法があると思いますし、そうした指標は、数が集まれば、かなり色々なことがわかるものと思えています。
いかがでしょうか?

| Sakaino Komeko | 2013/12/29 06:20 | URL |

あけましておめでとうございます

>境野様

まず、新年のご挨拶をさせていただきます。
ええと、一般流通で販売される食材、食品とは違い採集や自家栽培で収穫される果実、山菜、キノコ類への不安という点にその通りだと思います。
ましてや、こういった食材は単に「経済上の利益」ではなく、地域の食生活を彩り、またその地域独自の歴史や文化の重要な一部であったと思います。
その「地域独自の食文化」が破壊されたことには、私も憤りを禁じ得ません。(もう少しその点…食の文化性に注目されてもいいんじゃないかな、って感じます)

健康不安についても全くおっしゃる通りですね。
子ども達に限らず、福島県民のこれからを含めた健康管理についてはもっと充実させてもいいとは思います。(原発事故直後からそう思っていました。できれば放射線の影響の因果関係の証明無しにがん治療への公的支援等があってもいいかな、とも思っています)

ただ、子ども達や福島県民自身に負担を強いるような検査などはかえって害になることもあるので(県民自身にも社会的にもです)、そこはきちんと知識と情報を精査した上で的確に行われるべきだとも思っています。
(例えば食事を通じた内部被曝であれば、WBC以外でも早野先生が行っている陰膳調査等も有効だと思います。こういった調査手法の導入などを考慮するのもひとつの手法ではないでしょうか)

多くの医師、専門家、調査委員会などでは「単に安心を連呼」しているわけではなく、「調査、検査を通じて取得したデータを公開した上で、科学的に妥当な見解」を発表しているはずです。
福島県民としてはそれらをきちんと判断し(場合によっては批判することも必要だと思います)、自分の生活に生かして行かなくてはいけないんでしょうね。他の地域では必要ない負担ではありますが。


| IKA | 2014/01/02 12:43 | URL | ≫ EDIT

Re: あけましておめでとうございます

IKA 様
あけましておめでとうございます
いつも丁寧なご指摘、感謝いたします。
また福島に暮すものたちへのご配慮にも感謝です。
長く続くセシウム汚染の中で慣れてしまい、キノコや山菜などが当たり前に食卓に載るようになり、こどもたちが影響を受けるようになる日が来るのを危惧しています。
あちこちで、枯れ木や枯れ草を燃やす煙が上がっているのを見るたびに、汚染の強いこれらへの指導が何故ないのか憤りさえおぼえます。もう少し、たとえ少数であっても、野山で暮す私たちへの指導が強まらないと、後々に「健康」への影響が出てくると思えています。除染が終わっても、通学路の線量は下がっていません。
しかし確かに、負担を強いるような検査は無用に願いたいですね。できれば放射線の影響の因果関係の証明無しにがん治療、所疾患への公的支援等が検討されてほしいと願っています。
今年もどうぞよろしく御願いいたします。

| Sakaino Komeko | 2014/01/03 05:00 | URL |















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://komekosk.blog55.fc2.com/tb.php/2695-1079a8d5

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT