境野米子の自然暮らし

築150年の茅葺きの古民家を修復し、暮らしはじめて16年。おいしい水が湧き、囲炉裏があって、四季折々の恵みにあふれる暮らしを楽しんでいます。

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南相馬市立総合病院,坪倉 正治氏から

小児向けのWBC、稼働しました

この原稿は朝日新聞の医療サイト「アピタル」より転載です。

南相馬市立総合病院
非常勤内科医 

2014年8月1日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行

先週から南相馬市立総合病院で小児用ホールボディーカウンター(通称Babyscan)が稼働を開始しました。これまで市立病院では成人用の器械(Fastscan)が主体でしたが、これで未就学児の内部被曝についてもより細かいところまで計測が可能になりました。数値的には、以前2分間の測定で250Bq/bodyだった検出限界値も、4分間で50Bq/bodyを実現しています。すでにひらた中央病院や常磐会常磐病院にも導入されているので県内では3台目ですが、自治体としては初です。

できるだけ一人一人の親御さんともお話し、不安や疑問点に対応できるよう、結果は当日外来でお返しする形になりました。予約は既に1000人を超えていますが、私を含め5人の医師で曜日ごとに担当し、わかる範囲でお話させていただいています。2011年の7月に内部被曝検査が当院で最初に始まったときと同じです。一日10人強ぐらいの方がいらっしゃいますが、医療者側からすれば、午後に数時間話を聞いて相談にのるという感じでしょうか。

様々なご家族がいらっしゃいます。普通におとなしくしてくれる子から、周りに置いてあるゲームに夢中な子、少し不安そうな顔の子、泣いて騒いでしまって検査を断念するケース。今後も絶対に定期的に検査を受けさせたいとおっしゃる方から、この検査結果で今後の生活をどうするか決めようとおっしゃる方、とりあえずやってみようかと思ったという方、検査自体について、必ずしも十分には理解されていない方。ご両親自身は内部被曝検査を受けたことはないものの、子供だけは受けさせたいという方も多いです。

放射性カリウムのことを聞いたことがないという方もそれなりにいらっしゃいます。私がお話した初日は、水に対する不安が強いという方が数人続き、後は公園での土いじりの話、家の中の線量の話などが多かったです。不安を消すことが自分の主たる仕事とは思っていませんが、前向きに生活してもらえる一助にしてもらえたらと思っています。

あまり行われている試みではないですし、医療過疎のこの地域で、どこまでマンパワーが維持できるのか不安はあります。それでも、検査すること自体に加えてWBCをコミュニケーションツールとして用いることで、できるだけ一人一人の相談に乗り、寄せられる多くの相談を行政も含めてシェアさせていただくことで今後につなげていければと感じています。

市立病院のスタッフ、事務さん、市役所、保健センターのスタッフなど多くの方の力を合わせて、まずは開始することができました。早野先生、キャンベラのスタッフにもお世話になりっぱなしです。多くの方に助けていただきここまできました。本当に感謝です。少しでも住民の方のためになるような形になってくれればと思います。

今回の記事は転送歓迎します。その際にはMRICの記事である旨ご紹介いただけましたら幸いです。

MRIC by 医療ガバナンス学会
**************
わが家でも、孫たちのホールボディーカウンターの測定を希望しています。
やはり、汚染と立ち向かうためにも、データを味方にしたいです。

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